
総合診療科

総合診療科のご紹介
救急診療をはじめ、幅広い内科疾患の総合窓口として信頼される医療を目指します。
現代の医療では専門的な高度医療の必要性が高まっていますが、一方で地域医療の現場では総合診療がますます重要になっています。高齢化社会にあってはひとりひとりの患者さんは一つの疾患のみを患っているのではなく、同時に複数の疾患を患い、それぞれの疾患は相互に絡み合い複雑な状況を示していることが多いと考えられます。当院の総合診療科は患者さんへの全人的医療の要の役割を担います。分野は多岐にわたりますが、全ては患者さんの回復と幸せのために、常に総合診療の理想を追求し、各専門診療科との連携を深め、疾患のみならず心理的および社会的な問題も考慮して、医療システムのすべてを駆使して患者さん全体を診る医療を追求し、地域の皆様方に信頼される総合診療科を目指してまいります。
主な疾患と診療内容
当院の総合診療科は主に内科系総合診療を担っています。内科総合診として初期診療をまず経験豊富なベテランの医師が担当し、初期検査を行いつつ必要に応じて消化器、循環器、糖尿病、神経、腎臓などの内科系専門科への橋渡しを行い、治療後の全人的な対応や相談もふくめて対応する理想的な総合診療を展開しております。また、当科では市民・職場健診にて指摘された高血圧、高脂血症、糖尿病、尿・便検査異常、メタボリックシンドロームなどの二次検診を担当し、CT・MRI、内視鏡、超音波などの精密検査を計画し必要な治療法を指導しています。禁煙外来も毎日実施しています。

総合診療科の特色
当院の令和6年度救急車搬入件数は4551件であり、救急医療は当院の最も重要な診療部門であります。救急入院率は35%であり、その入院患者の約半数は総合診療科疾患であり、当科は救急入院患者診療において重要な役割を担っています。当院の内科救急は初療から経験充分な専攻医以上の医師が24時間365日対応しており、緊急カテーテル・CT・MRIなどの緊急検査体制も万全で、PSCコア施設で迅速な診断体制も構築されており、安心して正確な診断治療をおこなうシステムとなっております。また、夜間、土日祝日の救急外来からの入院患者さんについては、翌朝の内科系・外科系・小児科系をはじめとした各診療科の専門医師が一堂に会した「医局総合カンファレンス」で症例検討を実施し、速やかで垣根のない検討にて総合的に治療方針を相談しています。
専門外来/その他の治療内容
感染症対応
総合診療科は特に頻度の多い感染症を重視した診療を行っています。当院では直近1年間の内科入院患者の71%がCOVID-19を含む呼吸器感染症であり、次いで尿路感染症でありました。地域医療ではCOVID-19やインフルエンザなどの感染蔓延を防ぐ対策が非常に重要であり、当院ではこれらの感染症対応について万全を期して行っております。当院では2020年4月のCOVID-19第一波の時からいち早く発熱外来を開設し、COVID-19診療に携わってまいりました。その伝統を踏まえ、発熱を伴う疾患で入院される患者さんはCOVID-19やインフルエンザ等の感染の可能性を考えいち早く迅速検査を行い、感染が否定できない場合は個室対応を行い、当院入院病棟にCOVID-19を持ち込まない体制は堅持しており、病院に来院・入院される患者様によりよい医療を提供できるように努めています。また、当院はCOVID-19の治療に関してコロナ病棟を運営してきた伝統を踏まえ多数の症例経験を持っており、個室管理のもとに中等度症Ⅱの段階まで適切に治療できる体制を確立しております。当科では少しでも多くの山城北地域でのCOVID-19を含む感染症患者を救うべく活動することを通じて、これからも引き続き安心安全な医療を追求してまいります。
高齢者医療(全人的なアプローチ)
当院の高齢者医療の特徴は包括的リハビリテーションと医療介護相談体制の充実にあります。高齢者では加齢による全身の機能低下や経口摂取不良を基盤として発生する誤嚥性肺炎や、脱水症、電解質異常、尿路感染症などの感染症などの入院加療が多く、在宅復帰に向けて心理的および社会的な問題も含めて全人的な管理が重要になります。当院では多職種協働が良好に機能しており、医師、薬剤師、栄養士、リハビリテーション指導士、言語聴覚療法士、メディカルソーシャルワーカーなどの協力体制が完備しております。特に当法人の回復期リハビリテーション病院である京都田辺記念病院や障害者病棟がある同志社山手病院、やすらぎ苑、やすらぎの杜などの介護施設とも良好で速やかでシームレスな連携を行っており、患者さんの回復に向けて一丸となって活動を進めてまいります。
医師紹介

総合診療科部長 兼 救急センター センター長 兼 内科統括部長
西尾 学(にしお まなぶ)
京都府立医科大学医学博士
- [出身大学]
- 京都府立医科大学(平成4年卒)
- [専門分野]
- 心血管インターベンション/末梢血管インターベンション/循環器全般
- [専門医等]
- 日本内科学会認定総合内科専門医、指導医
日本循環器学会認定循環器専門医
日本心血管インターベンション治療学会認定医
日本心臓リハビリテーション学会認定心臓リハビリテーション指導士
日本人間ドック学会認定人間ドック健診専門医
日本医師会認定産業医
- [所属学会]
- 日本内科学会/日本循環器学会/日本心血管インターベンション治療学会
日本心臓リハビリテーション学会/日本人間ドック学会/日本呼吸器学会

総合診療科副部長
九里 武晃(くのり たけあき)
東京大学 医学博士
Master of Science(ロンドン大学)
- [出身大学]
- 東京医科大学
- London School of Hygiene & Tropical Medicine(ロンドン大学)
- [専門分野]
- 救命救急、東洋医学、老年医学、内科一般
- [専門医等]
- 日本救急医学会救急科専門医
日本東洋医学会漢方専門医
在宅褥瘡予防・管理師
- [所属学会]
- 日本救急医学会
日本東洋医学会
日本プライマリケア連合学会
日本褥瘡学会

総合診療科医長
酒井 久司(さかい ひさし)
- [出身大学]
- 兵庫医科大学
- [専門分野]
- 家庭医療、プライマリ・ケア、内科初期医療、蘇生学
- [専門医等]
- 日本プライマリ・ケア連合学会認定医・指導医
日本専門医機構総合診療専門領域特任指導医
日本救急医学会認定ICLS/WSディレクター
認知症サポート医
日本蘇生学会指導医
- [所属学会]
- 日本内科学会
日本プライマリ・ケア連合学会
日本救急医学会
日本蘇生学会

総合診療科医員 兼 救急科医員
林 太志(はやし ふとし)
- [出身大学]
- 京都府立医科大学
- [専門医等]
-
日本整形外科学会専門医
日本リハビリテーション医学会専門医
日本医師会認定産業医
- [所属学会]
- 日本整形外科学会/日本リハビリテーション医学会

総合診療科医員 兼 救急科医員
川西 美香(かわにし みか)
- [出身大学]
- 福井大学
- [所属学会]
- 日本内科学会/日本人間ドック学会

内科担当顧問
古川 啓三(ふるかわ けいぞう)
- [出身大学]
- 京都府立医科大学(昭和48年卒)
- [専門分野]
- 心血管インターベンション/心不全/心筋症
- [専門医等]
- 日本内科学会認定総合内科専門医、指導医
日本循環器学会認定循環器専門医
日本心血管インターベンション治療学会名誉専門医
日本心臓リハビリテーション学会認定心臓リハビリテーション指導士
日本医師会認定産業医
- [所属学会]
- 日本内科学会/日本循環器学会/日本心臓病学会/
日本心血管インターベンション治療学会/日本心臓病リハビリテーション学会

副院長 兼 循環器内科部長 兼 臨床検査科部長
山田 浩之(やまだ ひろゆき)
京都府立医科大学医学博士
- [出身大学]
- 京都府立医科大学(平成元年卒)
- [専門分野]
- 動脈硬化/生活習慣病/高血圧
- [専門医等]
-
日本内科学会認定総合内科専門医、指導医
日本循環器学会認定循環器専門医
日本高血圧学会認定高血圧専門医、指導医
京都府立医科大学臨床教授
- [所属学会]
- 日本内科学会/日本循環器学会/日本高血圧学会/国際心臓研究会(ISHR)
日本内科学会が認定する「総合内科専門医」「内科認定医」等の資格を有する内科系の常勤職医師と、非常勤医師にて診療を行っております。
外来診療担当表
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