前立腺がんの診断精度向上!最新の画像処理装置を導入

2022年9月、京都田辺中央病院にMRIとエコーを合成した画像に基づく前立腺生検が行える「KOELIS TRINITY(コエリス トリニティ)」を導入いたしました。
TRINITY

近年、前立腺がんは、患者数が急速に増加しています。しかし、PSA検査の値はがんだけでなく、様々な良性疾患でも上昇することがあります。そのため、前立腺がんの確定診断には前立腺に針を刺して組織を採取し、がんの有無を調べる前立腺生検が必要となります。
これまでの前立腺生検は肛門からエコー機器を挿入し、超音波画像を確認しながら、前立腺の決められた位置に針を刺し組織を採取していたため、がんを見落とす可能性がありました。

今回導入した機器では、事前に撮影したMRIの画像とエコーの画像を合成することが可能となります。合成した画像では、MRIで見つかった「がんが疑わしい部位」の位置や大きさが3次元画像としてリアルタイムで正確に把握でき、より精度の高い前立腺生検を行うことができます。
がんの早期発見など診断精度の向上に繋がるだけでなく、最適な治療方法の選択・提供にも繋がるものと考えております。

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