災害時に備え、3日分の電力を確保! 災害バルクを設置

災害発生時における医療機関の事業継続計画(BCP)策定の一環として、1月21日(金)に京都田辺記念病院、1月26日(水)に同志社山手病院の敷地内に、それぞれ災害バルクが設置されました。
災害バルクとは、LPガスを備蓄するバルク貯槽と、ガスメーターやガス栓などの供給設備が一体となった設備のことです。
災害発生時に、発電機へ接続することで施設を維持するための3日間程度の電力が確保できます。
これまでの防災用非常発電機では、透析医療センターで透析中の患者様の治療が完了するまでの電力確保が難しい状態でしたが、安全に透析を終了させることが可能となりました。透析患者様の治療が完了したあとは、記念病院側に切り替えて電力供給することができる装置も備えられており、病棟の電力が確保できます。同志社山手病院の設備は、2階病棟とやすらぎ苑の3階への電力供給だけでなく、厨房での給湯にも利用できます。
災害時には屋外テントを設置し、備蓄しているガスを給湯や調理に利用することで、炊き出しなども可能となります。
一般社団法人エルピーガス振興センターによると、2020年までに全国の医療・福祉施設や公的避難所の約980カ所に災害バルクが設置されていますが、京都の医療・福祉施設は5施設とまだ非常に少ないのが現状です。

 

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